革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Leather Material

革・素材へのこだわり

オーソドキシー製品に使用される牛革素材は、
当店だけのために独自に開発された
ベア・スキン・レザーです。
使うほど柔らかく手に馴染んでツヤが増す、
他に類を見ないオリジナル牛革です。

使うほどにツヤが出るベア・スキン・レザー。

オーソドキシーの使用するのは、栃木レザー(株)と10年の歳月をかけ共同開発した特別な牛革、ベア・スキン・レザーです。1カ月もの時間をかけてゆっくりと100%植物タンニンで鞣された後、オーソドキシー仕様による染色と仕上げ加工が施されます。伝統的な製法で、基本に忠実に、手間暇惜しまずにつくられた革だけが、五感に深く刻まれる「使うほど良くなり、味のある革」となります。

ベア・スキン・レザーとは、「すっぴん」の革です。

ベア・スキン・レザーとは「すっぴん」の意味。そこでお化粧に喩えてご説明します。❶ 鞣す:まず基礎化粧品で素肌を整えるイメージです。アカシアの樹液を用いた100%植物タンニンで1カ月もの時間をかけてゆっくりと鞣すことで、ドラム式や機械式の鞣しでは不可能な、最良の経年変化をする革が生まれます。❷ 水を使ったドラム染色:100%の水性染料に水と脂を加え、肌の奥まで水性ファンデーションを叩き込むイメージです。またこの段階で加脂することで、革の繊維を整え、柔軟性のある革に変質させます。非常にシンプルな工程ですが、素材の革の状態を常時細かく注意しながら天候なども考え合わせるという、熟練工による微妙な調整が不可欠です。

使い込むほど味が出て、美しく育ちます。

このベア・スキン・レザーは、使い込んで手で撫でていただくことで革の内側からツヤが出て色が濃くなり、表面が味のある飴色に変わります。最初の頃は濡れると染みができやすいのですが、ツヤが出てくると濡れても染みができにくくなります。また、擦ったキズがついても自然に治ってくるというすばらしい特長があります。

使い込むほど味が出て、美しく育ちます。

このベア・スキン・レザーは、使い込んで手で撫でていただくことで革の内側からツヤが出て色が濃くなり、表面が味のある飴色に変わります。最初の頃は濡れると染みができやすいのですが、ツヤが出てくると濡れても染みができにくくなります。また、擦ったキズがついても自然に治ってくるというすばらしい特長があります。

ベア・スキン・レザーの感触。

ベア・スキン・レザーの表面はマットな質感ですが、柔らかさがあり手が入り込むような感じがします。革全体にはしっかりとした繊維感があり、硬めにもしなやかにも感じられる複雑な革質です。使い込んだこの革の手触りは、他に比べるものがありません。オーソドキシーでは、このベア・スキン・レザーで、硬さの異なる2種類のオリジナル牛革「ルバル」と「ヌメ」をご用意しています。ぜひ手に取ってお確かめください。

「ルバル」はしっとりとした柔らかい質感の革です。

「ルバル」はしっとりとした手触りで、ふんわりと柔らかい質感です。同時に革本来の強度も兼ね備えています。あるクライアントは、「まるで赤ちゃんの肌のよう」と表現されました。色は全て水性100%の染料で染めています。年を経るほどに美しくなるベーシックな色ぞろえは、キャメル、ダークブラウン、ブラック、ネイビー、ワインレッドの5色です。

「ヌメ」はしなやかでやや硬めの革。2種類の表面仕上げ。

「ヌメ」はしっかりとした繊維感がある硬めの革ですが、しなやかさも感じられます。「この革を知ったら、他の革が使えなくなりました」とおっしゃるクライアントも少なくありません。表面仕上げは、ツルツルな「スムース」と凹凸のある「型押し」の2種類からお選びいただけます。色は「スムース」「型押し」とも、ベージュ、キャメル、ダークブラウン、ブラック、ネイビー、ワインレッドの6色をご用意しています。

軽くて丈夫な革の裏地(外縫いの場合)。

オーソドキシー製品の裏地は、外縫いの場合は、表革としても使える牛革「ルバル」と裏地専用の「サニー」の2種類からお選びいただけます。
ルバル:表用として使用されるルバルを、薄く漉いて裏地として使います。軽く、丈夫につくることができ、財布などの身近で毎日使う革製品でも、10年以上お使いいただけるようになります。
サニー:表用の最上クラスから外れた革を裏地専用に加工して、外縫い製品に使用しています。キズや汚れが目立たないよう型押し加工を施した革で、お手入れの必要がありません。

ナイロン裏地は明るい4色をご用意(内縫いの場合)。

本来はバッグの表地に使われる丈夫で軽いナイロン生地に、当店のロゴをあしらった裏地です。どの革とも相性の良い、4色のラインナップをご用意しています。明るい色のプリントロゴにより、どの色でもバッグの中身が見やすくなり、きれいな裏地が気持ちを高めてくれます。

金具にもこだわりがあります。

フルオーダーメイドでは、金具はデザインに合わせて、デザイナーが製品ごとに仕入れます。メッキの色目はもちろん、光沢や線の太さ、素材も適材適所で選びます。多くの場合、金具はベア・スキン・レザーとの相性が最も良い無垢の真鍮製を使用します。派手さはありませんが、内側からにじみ出る鈍い輝きは確かな存在感を醸し出します。

一人ひとりの五感に寄り添うために。

オーソドキシーでは、店頭にさまざまなアイテム見本をご用意しています。ご注文者お一人おひとりは背の高さや体格、手の大きさや柔らかさなどの条件が異なり、またそれぞれの五感も異なります。お一人おひとりの五感に寄り添い、その違いを一つひとつの製品に的確に吸収し反映させるためにも、アイテム類が重要な役割を演じているからです。

革を育てていくお手入れ方法。

革は丈夫で永く使うほどに光沢の出るエイジング素材ですが、
長持ちさせるためには多少のお手入れが必要です。
お手入れすることで、あなただけの愛着ある革製品に育てていってください。

① オーソドキシー特製
ベア・スキン・レザーのお手入れ方法。

手で撫でると手脂が革を育てます。

牛革の表面には、革を水から守ってくれるコーティング剤を塗布しています。ご購入後しばらくは、軽い雨の水滴が付いた程度なら、すぐに手で払っていただくとシミになりません。手で撫でることでコーティングが薄れ、やがて表面に革の持つ油の被膜ができ始めます。それをさらに手で撫でていくと、自然のコーティング膜が育って革を覆い、少しの雨なら守ってくれるようになります。自然の手脂が革にとって一番の栄養です。

足りないときは、ヴァセリンを使用してください。

鞄・バッグのような大きな製品や、手が乾いて手脂が足りないときは、「ヴァセリン」(外国製の黄色がかったものをお薦めします)を適量ハンドクリーム代わりに手のひら全体に伸ばしてから、革全体を撫でてください。あらかじめ「ヴァセリン」塗布した布を作っておいて、こまめに鞄全体を撫でていただくことも有効ですが、余分なヴァセリンが残らないように乾拭きしてください。なお、当店のベア・スキン・レザーには、ワックス配合のケア用品はお使いにならないようお願いいたします。

② ベア・スキン・レザー以外の革のお手入れ。

顔料染めやコーティング加工の革。

きれいな色の顔料で塗られた革や、表面がしっかりコーティング加工されている牛革は、基本的にはあまりお手入れの必要はありません。台所用中性洗剤を薄めたもので丁寧に拭くことで落ちる汚れもあります。これはどの革でも同じですが、油ジミやボールペンのインクなどは落とせませんので、ご注意ください。表面を滑らかに保つために、当店牛革のお手入れと同じことをしていただいても結構です。

オーストリッチ・爬虫類革・鮮やかな色の革。

オーストリッチは、どんなケア製品も使わないようにしてください。クロコダイルやリザードは、当店牛革と同じお手入れをしても問題ありませんが、リザードはなるべく触らないことで、きれいなツヤを保てます。またきれいな色に染められた革はなるべく触らない方が、色を保てます。

③ 雨の日のお手入れ方法。

どんな革も水濡れにより劣化するため、基本的に雨の日はお使いにならないことをお勧めします。
途中で雨になりそうな日にお使いの場合は、お出かけ前に以下の二つの方法で革を守ってください。

革を育てるための雨対策の方法。

出かける前に、さっと本体を乾拭きしてから「コロンブス アメダス」を全体に塗布してください。ご帰宅後は必ず本体を乾拭きして、アメダスの膜を取り去ってください。本品は、シリコン膜をつくるプロテクターで効果は一回限り。必ず前回の膜を落としてから、お使いください。正しく使うと革本体に影響はないので、当店の革本来のツヤが出ます。

簡単な雨対策の方法。

出かける前に、さっと本体を乾拭きしてから、「コロニル シュプリームスプレー1909」を全体に塗布してください。本品は革の繊維の中に入り込むことで、革の呼吸を妨げずに保革と撥水ができるスプレーで、革の中からしみ出てくる当店オリジナル革の本来のツヤとはやや異なりますが、皮膜のきれいなツヤが出ます。