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「牛革という素材について」


ユーザー側から見ますと、
牛革には、
根本的にタイプの違う2種類があります。





1.「メイクアップ・レザー」(Make-up Leather)
・・・毛穴をつぶして無くし、表面を平らな状態にした革。

 

2.「ベア・スキン・レザー」(Bare skin Leather)

         ・・・毛穴が開いたままの状態で仕上げた革。


世の中に出まわっている牛革製品は、

ほとんどすべて、この2種類に分けることが出来ます。

今回のコラムでは、それぞれの特徴をご説明いたします。

*ここで使っているふたつの革の呼び名は、
革の説明として分かりやすく、みなさまがイメージしやすいものを、と考え、
オーソドキシーが独自で使っている名称です。
通常使われている用語ではないことを、ご了承ください。

 

1.メイクアップ・レザー(Make-upLeather)

 名前の通り、女性のメイクアップの要領で作られています。
表面の色むらがなく、均一に見えるので、大量生産に向いている革です。

均一なので革質を気にせず、
一枚の革からたくさんのパーツを機械的にとることができますので、
市場にある牛革製品のほとんどは、この革で作られています。

 まず、基礎化粧品で素肌を整える(鞣し工程)
→下地クリームで毛穴をふさいで肌の表面を平らにする(下地づくり)
→ファンデーションで、希望する色や肌感を作る(仕上げ加工)

ただし、女性のメイクアップとまったく違うのは、
一生涯、毛穴が開かないところです。

その特徴は、

革の表面 ・・・・・・・
平らで滑らか。手触りは、張りがあり、硬い感じ。
革全体の感じ・・・・
表面以外は、柔らかい感じ。
使用後の変化・・・・
あまり変わらず、表面にややツヤが出る。
きれいな色は、場合によっては褪色する。
雨などの水に対して・しみになりにくい。
キズに対して・・・・・
いったん付いたキズは治らず、白くなる場合が多い。

 

2.ベア・スキン・レザー(Bare skin Leather)

 名前が表すとおり、「素肌」感覚の革。
女性の化粧用語で言うと、「すっぴん」、という言葉があてはまります。

「革の目」(使っていい方向)があるので、
10年以上従事した技術者でないと、パーツを取ることもできません。
そうしたことから、大量生産の工場では製作ができないので、
市場にあまり出まわっていません。

オーソドキシーが特注している革はこのタイプの革です。


作り方を化粧にたとえてご説明しますと、
まず、基礎化粧品で素肌を整える(鞣し加工)
→肌の表面に、水性ファンデーションをたたき込む(仕上げ加工)

非常にシンプルな作りの革ですから、
素材の革の状態や、加工のていねいさによって、
仕上がりはかなり違ってきます。

この革の特徴は

革の表面 ・・・・・・・
ツヤがあまりなく、どちらかといえばマットな質感。
触った感じは、
や柔らかさがあり、手が入り込むような感じがする。
革全体の感じ・・・・
しっかりとした繊維感があり、
やや硬めに感じることもあるが、同時にしなやかさもある。
使用後の変化・・・・
革の内側からツヤが出てきて色が濃くなり、
表面はアメ色のツヤになる。
雨などの水に対して・最初は雨染みが出来やすいが、
ツヤが出てくると、雨染みは出来にくくなる。
キズに対して・・・・・
いったんキズがついても、治ってくる。
さらにツヤが出てくると、きれいに使い込んだ感じが出る。

 



一着の洋服の素材に、
着るのに適した季節や、場所(TPO)があるように、
革にも、適したTPOがあります。


最も大切なことは、
ルールを守って使うこと。

 

そのためには、それぞれの素材の特徴と、扱い方に、
ぜひともご興味をお持ちになってくださればと思います。




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